【Continental】GP ATTACKⅢ&FORCEⅢ インプレッション!

レース向けクリンチャータイヤとして人気の高いグランプリAttack&Force

 

私自身、学生時代にここぞというレースではAttack&Forceを愛用していました。

この度、第三世代としてリニューアルされたので実際に使ってみました!

 

GP ATTACKⅢ&FORCEⅢ

価格(税抜き)ペア¥15,000 バラ各¥7,900

 

前モデルからの大きな変更点は

・トレッドパターンの変更

・Attack 22C→23C、Force 24C→25C 太さの変更

 

Attack&Forceの特徴はもちろん前後専用設計になっている点ですね。

タイヤポジショニングシステムといい、フロント、リアにそれぞれ異なるサイズ、コンパウンド硬度、トレッド断面形状を採用しています。

フロントタイヤは正面から受ける空気抵抗を低減し、俊敏なバイクコントロールをするのに最適な23C

リアタイヤはフロントタイヤに比べて大きな荷重がかかることで路面からの衝撃も大きくなります。また動力を伝える役割も担うためフロントよりも太い25C。トレッドはフロントよりも厚く設計されています。

 

昨今のワイドリム化に伴い、前後とも1mmずつ太くなりましたが、トレッドのバランスを見直すことで重量増を抑えています。

 

ブレーカー素材には硬く、高い引張強度を持ちながらも、ナイロン製耐パンクブレーカーよりも軽量な「ベクトラン」を使用。

4000SⅡやコンペティションを代表するコンチネンタルの上位モデルに採用されている耐パンク素材です。

軽量レース向けタイヤですが、高い耐パンク性能を誇ります。

 

せっかくなのでコンチネンタルタイヤの代名詞、「ブラックチリコンパウンド」もおさらいしましょう。

特性を分かりやすく説明すると
接触したモノの形に合わせて自在に変形し、密着して捉えるラバー。

ブラックチリコンパウンドに用いられるカーボン粒子は一般的なタイヤ用ラバーに使用されるもののおよそ10分の1程度と粒子が細かいので、ラバー本来のしなやかさを最大限まで引き出せます。(つまり接触面に合わせて変形し密着する事で、雨などで接触面が濡れていても滑る心配が軽減されます。)
また粒子の細かさにより路面との抵抗が減るので、耐摩耗性能も高くなっています。

ブラックチリコンパウンドは、ドイツのkorbachにある、工場で生産されるタイヤのみに採用されており、他社には真似出来ない、技術の結晶が込められています。

 

レースを含む500kmほど走ってみました。

走行感はグランプリ4000SⅡに近い印象です。リアが25Cということもありますが、トレッドが4000SⅡより薄いのでよりしなやかさを感じます。

フロント23Cにより、コーナリングの進入から切り返し、ダンシングでのスムーズさを感じます。

レースでのコーナリングからの立ち上がり、ペダルを掻かない限界にバイクを寝かせた状態からいち早くダンシングで加速するシチュエーションというのが多いんです。ストップ&ゴーの多いクリテリウムのようなレースですとより顕著に踏み始めの差でしまい、一瞬の遅れで脚を使ってしまいます。

リアタイヤが25Cと安定感がありしっかりグリップしているので、倒している状況からいち早く加速に移ることができ、これはかなりのアドバンテージだと感じました。(普段23Cを使っているからでしょうか?)

 

前作は22C、24Cの組み合わせでしたが、単なる旧モデルではなく、用途や好みによって使うのもアリかもしれません。私個人的にはフロント22Cのよりクイックな感覚が好きだったりします。

 

先述の通り、ブラックチリコンパウンドは高い耐摩耗性能を誇ります。グランプリ4000SⅡよりトレッドが薄いので、比較すると耐久性は劣りますが500kmでは目立った摩耗は見受けられませんでした。常用タイヤとしても使っていただける範囲ですね。

カーボンクリンチャーの人気も高まっており、レースの場面(もちろん普段使い)でもクリンチャータイヤを使う方が増えてきています。4000SⅡよりもワンランク上のレース性能・・・是非試してみてはいかがでしょうか?

 

 

 

 

 

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