TC37 ホイールインプレッション その2

2019.09.04

イタリア・ヴィチェンツァに拠点を構えるパーツブランドのURSUS(ウルサス)

TC37のホイールのインプレッション記事、今回はその2 実走行編です。

 


お盆休みの間、500kmぐらい乗り込んでみました。

※私のバイクは2017-18年 Team CCCカラーのグエルチョッティ エクリプス64-14。

 

URSUSのホイールを使用していましたね。

 

それでは、走行編のインプレッションです。

まず重量面では、いわゆる軽量ホイールではありません。

・ウルサス TC37:F/670g R/850g

・S社 35mmハイトWH:F/674g R/834g

・M社 40mmハイトWH:前後ペア/1490g

それまでS社の35mmハイトのWHを使用していましたが、踏みだしの初速の軽さはそれほど変わりません。

 

ただし、走り始めると風切音が少なく、空気抵抗は少ないことがすぐに分かりました。

30km~40kmの巡行がかなり楽だと感じます。

リム幅が広く、空気抵抗を考慮した設計になっているからでしょうか?

またリム自体の精度もかなりしっかりしているのだろうと感じます。

下り坂でも、不安定になるということもなく、安心出来ました。

※リムのカットサンプル

 

幅広のリムは剛性総じて高く、踏み負けてしまう感覚を持つホイールもあります。
ただし、このTC37は硬いけど踏み負けるほどではなく、細やかに反応してくれます。

くるくる回しても、ダンシングでぐいぐい踏んでも軽快な走行感で

非常にバランスの取れたホイールと感じます。

 

そして特に良いと感じたのが、ホイールの回転性能。

ホイールを持って回しただけでも、ある程度良さは分かりますが、

実際に走行してみると、速度の低下を感じにくく、更に回転抵抗の少なさを感じます。

URSUSは元々はイタリアの精密金属加工メーカー。

精密加工技術を活かし、製造されたハブは独特な形状をしていますが、

恐らくベアリング受け等も高い精度で製造されていることが、

ハブの回転抵抗の良さからも伺えます。

※ハブのカットサンプル

 

 

ちなみにハブのラチェット音はこんな感じ。甲高い音がします。

 

勿論、転がり抵抗の軽さはチューブレス構造のおかげもあるでしょう。

コンチネンタル GP5000TLは、同クリンチャータイヤと比べて、

更にグリップ力の高さと転がり抵抗の軽さを感じることが出来ました。

私のこのホイールのお気に入り度合いは、

サーキット用にTC67(リムハイト67mmモデル)が欲しくなってしまうほど。


想像以上に、走ってくれるホイールだと思います。
(この走りで、この価格帯で、カーボンチューブレスだったらお買い得では?)

 

ちなみに気に入らなかった点を敢えてあげるとすれば…

・クイックリリースが使いにくい

・リム幅が広すぎて、再調整必須。

ということぐらいでしょうか?

デザイン・グラフィックが地味と、一緒に走った知人からは言われましたが(苦笑

主張しにくく、どのカラーのフレームにも合わせることが出来て、近くで見れば独特で洒落ています。

個人的には、おススメ度が高いホイールとなっております!

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