全日本ロード選手権参戦記 その2

前回の続きになります。

結果はふるいませんでしたが、レースことを書こうと思います。

 

レース前日、自転車のメンテナンスを済ませ早めに就寝。

目が覚めると時間は午前5時過ぎ。普段この時間に目が覚めることはあまりないのになぜだろう?と思いましたが、その原因は激しい暴風雨の音でした。

こんな中でレースするのか・・・というよりもレースできるのかという不安に駆られました(個人的に雨のレースは好きなのですが)

6時に再度起床し9時スタートのレースに向けてのんびり準備をします。アナウンスがありU23ロードが雨、風の影響により予定していた10周(119km)から8周(95.2km)に変更されました。

通常160km程度で行われていますが今年は交通手段の時間の兼ね合いもあり短くなっていました。さらに短縮され100kmを下回る短期決戦になったことで展開の早いレースになることが予想されます。

長距離のほうが序盤に逃げ集団が形成されメイン集団が後半につれてペースを上げていくといったロードレースの定型通りに進むことが多いのですが、95kmとなると展開の読みが難しくなります。

今回のコースプロフィールはスタートから3km登坂をこなした後に荒れた路面の下り、飛行場の平坦路から細かいアップダウンのある海沿いを進みます。海沿いからスタート地点までは1kmほど登り基調の一周11.9kmです。

 

今回のコンディションで想定されることは

・短距離により登りでのアタックが散発

・路面の悪さに加え雨が強いので下りで集団が伸びること

・海沿いは斜めからの激しい向かい風が予想されるので、下りを集団後方でクリアしてしまうと平坦で休めなくなってしまうこと

・登り始めが狭いので平坦で集団前方に位置しなければならないこと

ほかにも考える点はありますが特に意識するのは上記の内容でしょうか。

風が強いということでコースの半分を占める下りから平坦区間で休みづらくなってしまいます。しかし逆に脚のある選手にとっては仕掛けどころ満載のコースとも言えます。

 

 

話を戻します。

宿が会場から近かったこともあり、宿の方にお願いして玄関の片隅でウォームアップをさせてもらいました(レース前でアップ中の写真がありません・・・)

スタート直後の登りで一気に心拍数があがるので念入りに1時間ほどウォームアップしました。

お世話になっている大学時代の先輩にアップオイルとレインジェルを塗っていただき準備万端!いざ会場に向かいます。

サインチェックを済ませ早めにスタート地点へ。一度は弱まった雨が再び強くなってきました。

 

会場が緊張感に包まれながらスタートです。ローリングの段階でいきなり1車線の登りなので集団はピリピリムード。路面が広くなり0km地点(リアルスタート地点)を前に全員が一斉に腰を上げ、先導バイクの加速音とともにリアルスタート!

 

一気にペースが上がります。苦しそうな表情を浮かべ下がっていく選手もちらほら。ポジションを徐々に落として楽をすることもできますがこのコースでは禁物。集団に追いつくので脚を使ってしまいます。集団中程で登りをクリアし下りへ。集団は一列に伸びています。路面の悪い下りでは身体を伏せてポジションを上げていき、飛行場脇の平坦路も踏み続け海沿いの段階で集団に入ることができました。案の定海からの激しい風が吹き付けます。二周目からは登りが複合して長くなるのでポジションを上げることよりも風を受けない位置で走りました。のちに後悔するとも知らずに・・・

 

集団の中程で二周目に突入。この時点で集団は半分ほどになっていたそうです。すぐに道路が狭くなり、緩やかな右カーブで落車が発生。道路をふさぐ形で複数人転んでしまったので完全に止まってしまいました。再スタートしたもののアタックのかかっている先頭はすでにみえず。ペースで登り5人ほどで平坦をローテーションしていきます。視界には目測で10秒ほど前にメイン集団が見えます。風向きに応じて左、右回りの2列や1列とローテーションと形態を変えて全力で集団復帰を目指します。追いつけそうなのに追いつけない・・・というようなもどかしく、苦しい時間でした。

 

平坦の終わりで集団に復帰するもすぐに登りが始まります。脚も使ってしまい、登りでじりじり遅れて下り、平坦を数人でローテーションして・・・というような感じで走り、5周目の途中でタイムアウトになってしまいました。

 

保守的な走りをしたことによって後悔する形になってしまいました。しかしデータを解析しましたが、今の実力では勝負はできなかったでしょう。

 

ドロドロの自転車を洗車し、シャワーを浴びて急いで帰る準備です。

お昼ご飯を食べて港までの送迎バスに乗り込み伊豆大島をあとしました。

帰りのフェリーはくつろいでいたらあっという間に竹芝に到着しました。

今回、観光はできませんでしたが食べ物も美味しく自然が豊かな伊豆大島にはまた遊びにきたいです!

 

 

 

 

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