メリットも大きいチューブレスタイヤ!!(GP5000S TR×WH-R9270)

2022.07.25

先日行われた、2022年のパリ-ルーベでCONTINENTAL TIRE "GP5000S TR"とSHIMANO "WH-R9270-C50-TL"を使用した INEOS Grenadiers 所属のファンバーレ選手が優勝しました。




ファンバーレ選手が使用したホイールとタイヤと同じ組み合わせ


昨年発表された Continental "GP5000S TR"は、昨年のパリ-ルーベも制覇、それだけでなく世界選手権のタイムトライアルでも優勝するなど、センセーショナルなデビューを果たしました。
そのGP5000S TRは「チューブレスレディ」タイヤです。
通常、プロのレースではタイヤを接着剤で付ける"チューブラータイヤ"を使用しますが、GP5000S TRをはじめチューブレス(チューブレスレディ)タイヤを使用するチームが多くなってきました!それはいったいなぜなのでしょうか?



■チューブレスタイヤの利点
1. 転がり抵抗が少ない
チューブレスタイヤは名前の通りチューブを必要としません。クリンチャーやチューブラーはタイヤの中に空気を保持するためのチューブが必要ですが、そのチューブがタイヤとの摩擦などにより走行抵抗が発生します。抵抗が少ないチューブレスタイヤの方が自転車が減速しにくく、進みやすいのです。先述した通り、プロのレースではチューブラータイヤが当たり前でした。特にタイムトライアルでは細く軽いチューブラータイヤを高圧で使用することが当たり前だったので、先に出たタイムトライアルでの使用と世界選手権での優勝は自転車歴が長い競技者からすると、かなり驚いたのものです。それだけチューブレスタイヤの性能が高くなったのかもしれません。

2. 衝撃吸収性が高い
チューブレスタイヤはタイヤの中にチューブがないので、いわゆるリム打ちパンクをしません。そのため空気圧を下げてもパンクがしにくいため、クリンチャータイヤよりも空気圧が下げることができ衝撃吸収性を高めることができます。先に説明した"パリ-ルーベ"は、手のひらが剝けてしまうほど荒れた石石畳の上を長時間走るレースで、昔はサスペンション付きのバイクで出場するチームや選手もいたほどでした。衝撃吸収性の高いチューブレスタイヤは選手の大きな助けになることでしょう。

3. パンクしにくい
チューブレスタイヤはパンクがしにくいことも特徴です。先述のリム打ちパンクもしませんし、薄いチューブがパンク時に破裂するといったこともありません。チューブレスタイヤの場合はスローパンクになることも多く、チューブレスレディの場合は中に入っている"シーラント"が小さな穴は塞いでくれるので、暫く走り続けることができるのも特徴の一つです。プロのレースでチューブラータイヤが使用されていた理由の1つとして、タイヤが接着されているのでパンクをして空気圧が下がっても、リムから外れにくく暫く走り続けられるからというのもあるのではないでしょうか。

さて、私がチューブレスタイヤの記事を書こうと思った理由が2つあります。
1つ目は、弊社でデュラエース チューブレスホイールの試乗ホイールを作成したから(タイヤはGP5000S TRが付いてます)


2つ目は、先日私がサイクリング中に金属の破片を踏んだものの、パンクせずに50km以上走れたからです。
見事に刺さっていて、抜いたらパンクしそうだなぁとそのまま走行。途中で金属片は抜けたものの、中に入っていたシーラントが噴出して穴をふさいでくれました。恐らくクリンチャーであれば刺さった際に空気が抜け始めるか、金属片が抜けたタイミングでパンクしていたでしょう。


それ以外でも上記な大きなメリットでシクロクロスではまずクリンチャーで使用しようとは思わないですし、
ロードタイヤでも基本的にはチューブレス運用は外せません!!

確かにチューブレス(チューブレスレディ)タイヤの管理は、クリンチャータイヤに比べてひと手間かかります。シーラントが必ずパンクを防いでくれるわけではありませんし、
・シーラントの定期的な入れ替え
・タイヤとホイールの相性が悪く、ビードが上がらない
・パンクした際にタイヤ交換でシーラントで手が汚れる、タイヤを外しにくい、嵌めにくい
といったデメリットはありますが、年に何回もパンクしませんし、

 

・シーラントの定期的な入れ替え→期間を決める
・タイヤとホイールの相性が悪く、ビードが上がらない→新製品のタイヤは嵌めやすく、ビードが上がりやすくなってる。タンク式のポンプ買えば、コンプレッサーやボンベ必要なし。
・パンクした際にタイヤ交換でシーラントで手が汚れる、タイヤを外しにくい、嵌めにくい→ビニール手袋持参、取り外しは改善されてる、使いやすいタイヤレバー持参
といったことで対応できることばかり。

性能面でのメリットが大きいですし、スローパンクでも「とりあえずシーラント入れとけば何とかなる!」といったガサツな対応も可能です。



以前に「タイヤが嵌らない」「ビードが上がらない」「空気が抜ける」「シーラントの管理が大変」といったことで、
使用を控え、チューブレス対応ホイールでもクリンチャーで運用していた方、もう一度チューブレス(チューブレスレディ)へのチャレンジはいかかでしょう?
メリットも大きく、せっかくの対応ホイールとタイヤ。使わない手はないと思いますよー(^^)

チューブレスへのおススメでした♪

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