Tyrell IVEで富士ヒルに挑戦<本番編>
富士ヒルクライムレース当日。第5ウェーブスタートということで、当日は少し余裕を持って5時に起床。
前夜は炭水化物中心の食事を取っていたため、朝食は白湯とおにぎり、ウィダーinゼリーで軽めに済ませ、いざ会場へ。

前日の雨も上がり、富士山が少し顔を出してくれました
■スタート前
7時半ごろ駐車場に到着。
会場までは少し距離があったため、同じく参加していた弊社のRIDLEY担当者と一緒に軽く足を回しながら5kmほどウォーミングアップ。
足の感触は悪くなく、「いけるかも」と気持ちが高まります。
8時頃、スタートラインへ。
日本最大級のヒルクライムイベントとあって、スタート地点にはものすごい数の参加者が集まり、その光景に思わず過去のレースの記憶がフラッシュバック。心拍数も自然と上がっていきます。
パレード走行で交差点まではゆっくり進行。
偶然にも近くに知人が多く、談笑しながらリラックスした雰囲気で計測開始地点へ。
そしていよいよ、計測スタート。
知人たちに「一緒に行こう!」と声をかけられるも、気づけば単独で抜け出す形に。
――とはいえ、今回は「小径車でブロンズ達成」という明確な目標があったため、自分のペースで淡々と登り始めます。
■レース序盤
今回はパワーメーター取付は無し。
代わりに、準備編で紹介した「5kmごとの目標タイム表」を使ってペース管理。
登坂開始から約5kmで、ちょうどブロンズ狙いのペースで走っていた2名と合流。ローテーションを組んで進みます。

ブロンズ達成は余裕を持てるタイム設定。ほぼオンタイムで通過していたので余裕を持ちながら走れました。
富士ヒルでは「いかに脚の合う人と協力して空気抵抗を減らせるか」がタイムに大きく影響します。
特に、私はフラットバー小径車。緩斜面でのエアロ性能はロードバイクよりも不利なため、この協調走行は非常に重要です。
それでもやはり、緩斜面でスピードが上がる区間では一瞬遅れそうに。
ケイデンスを上げて何とか差を詰めます。
■レース中盤
15km地点で準備していたアミノサウルス「GEL ELITE 03」を補給。
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集中力と持久力が再び湧き、勾配が上がるタイミングでペースが落ち込んでいたので2人をパスして再び単独走へ。
ちょうど先行ウェーブの方々が下ってくるタイミングで、
「すごいIVEだ!」「小径車がんばれー!気合だー!」
と沿道やすれ違い様に声援をいただき、心がグッと熱くなりました。
同時にTylell(IVE)の認知度が高いことも再認識しました。
この日の気温はそこまで高くなかったものの、雨だった前日に比べると大きな気温差があり、脚が攣るリスクも。
実際、道中では多くの方が脚を攣って路肩で休憩している姿を目にしました。
そんな中、事前に用意していたELITE SPORTS DRINKと「GEL ELITE 03」の組み合わせはまさに正解。
脚つりもなく、最後までエネルギーを維持できました。
■レース終盤 ~ そして、ゴールへ
コース後半、いよいよ緩斜面が増えてきて、スピードに乗れる区間に入ります。
とはいえ、IVEはフラットバー&小径車。どうしてもエアロポジションには限界があります。
ロードバイク勢に次々と抜かれながらも、懸命にペダルを回し続けました。
今回のIVEはギア比を変えず純正のまま使用しました。

フロント53T×リア11-30Tという構成で特別ハイギアではありませんが、登りにもしっかりと対応できるバランスのとれたギアレシオです。
こうした走れるスペックが「Tyrell=走れる小径車」と呼ばれる所以だと改めて実感しました。
一つ目のトンネルを抜け、再び現れる上り坂。
ここで「あの試走をしておいてよかった」と心から思える瞬間が訪れます。
というのも、最終盤のこの区間は見た目以上に曲者。
トンネルと緩斜面で“ほぼゴール”と錯覚し、全力を出し切ってしまうと、この最後の坂で失速し、惜しくもブロンズを逃す…という話もよく耳にします。
今回はその教訓を胸に、少し余力を残してラスト区間へ。
ゴールゲートが視界に入ったその瞬間、自然と腰が上がり、ラストスパート。
スプリント…とまではいかないまでも、ロードバイク勢に負けじと最後の力を振り絞りました。
そして――
ゴール!
気になるタイムは……

1時間27分37秒!
ブロンズ達成!!!
ゴール直後、達成感と安堵感が一気に押し寄せ、思わず泣きそうに。
いや、実はちょっと泣いてたかもしれません(笑)

念願のブロンズリング
■最後に ~IVEで挑んだ富士ヒルを終えて~
今回、ヒルクライムレース初挑戦にして「ブロンズ(90分以内)」という明確な目標を掲げ、Tyrell IVEで富士ヒルクライムに挑戦しました。
結果は1時間27分37秒で無事ブロンズを達成。走行前は「本当に折り畳み小径車でいけるのか?」という不安もありましたが、IVEの持つポテンシャルを引き出すことで、しっかりと結果に繋げることができました。
IVEは街乗りや日常使いを想定したモデルではありますが、今回のようにカスタムやセッティングを工夫することで、レースでも十分に走れる性能を秘めています。
剛性のあるフレーム構造、優れた乗り心地、そして軽量化によって、ヒルクライムというシビアな環境でもしっかり応えてくれる――。そんなIVEの「新たな一面」を実感したチャレンジでした。
そして何よりIVEは、乗り手のスタイルに寄り添ってくれる懐の深さがあります。
スポーツライドに挑戦する方、日常を快適に過ごしたい方、旅行や輪行を楽しみたい方――。
それぞれの使い方に応じて、IVEは“自分だけの一台”として応えてくれるはずです。
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折りたためばコンパクトになるので車に積むのも楽々です
今回の挑戦を通じて、IVEの新たな可能性と、どんな乗り手にもフィットする懐の広さを改めて感じることができました。
このブログが、IVEというバイクに興味を持つきっかけになれば嬉しいです。
IVEの製品ページはこちら↓
IVE - 製品情報 - Tyrell Bike | ミニベロロード・フォールディングバイクのTyrell(タイレル) “Made in 讃岐”を世界へ
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