Tyrellファクトリーで""FCX"の拘りを見学してきました!
香川県さぬき市にあるTyrellファクトリーにて10/11(土)と12(日)の2日間開催された「Tyrell ファクトリーフェスティバル 2025」でファクトリー見学ツアーに参加してきました!


イベントHPはこちら↓
https://tyrellbike.com/tyrell-festival-2025.html
イベントコンテンツとしては、
・Tyrell体験試乗会
・ファクトリー見学ツアー
・カラーリング体験
・カーボンワークショップ
・ビルディング体験
・Tyrellクイズラリー
・カスタムバイクコンテスト フォト部門
・カスタムバイクコンテスト リアル部門
・輪(りん)りんマルシェ
・フリーマーケット&ちびっこ縁日
と盛り沢山。
https://tyrellbike.com/tyrell-festival-2025.html
イベントコンテンツとしては、
・Tyrell体験試乗会
・ファクトリー見学ツアー
・カラーリング体験
・カーボンワークショップ
・ビルディング体験
・Tyrellクイズラリー
・カスタムバイクコンテスト フォト部門
・カスタムバイクコンテスト リアル部門
・輪(りん)りんマルシェ
・フリーマーケット&ちびっこ縁日
と盛り沢山。
土曜は日差しが程よく雲に遮られ、暑くもなく寒くもなくと過ごしやすかった1日。こんな日に風になびく田畑を眺めながら自転車に乗るのって気持ち良いよね、などと試乗されている来場者様方を見ながら思ったものです。


さて、ファクトリー見学ツアーの内容ですが、通常は一般開放されていない工場内で"FCX"のフレーム作りをスタッフさんが1時間ほどかけて案内してくださいました。詳しく案内すると1時間では全く足りないので、Tyrellが特に拘っている工程(アピールポイント)を案内いただける、そんなツアーになっていました。


Tyrell"FCX"がどういうバイクかというと、公式HPより引用したこちら↓をご覧ください。
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FCXはスピードではなく、自転車と対話する楽しさを追求した全く新しいコンセプトのフォールディングバイク。Tyrellの新世代を担うフォールディングプラットフォームと、スラントデザインテクノロジーを採用したクロモリフレームは、しなりを生かした「乗り手との一体感」を求めて、「走る・曲がる・止まる」と言った、バイクの基本性能を徹底的に磨き上げました。
フレームとフォークは香川県の自社工場で生産される「Made in 讃岐」の製品で、オーダーを頂いてから生産する、完全受注生産でご用意いたします。
3種類のフレームサイズ(XS、MS、ML)、230色の中から選べるフレームカラー、フェンダー取り付け台座の有無、キャリア取り付け台座の有無等、お客様のご要望を細かく反映させた、貴方だけの1台をお届けいたします。
~~~~~
引用元:https://www.tyrellbike.com/products/fcx/
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FCXはスピードではなく、自転車と対話する楽しさを追求した全く新しいコンセプトのフォールディングバイク。Tyrellの新世代を担うフォールディングプラットフォームと、スラントデザインテクノロジーを採用したクロモリフレームは、しなりを生かした「乗り手との一体感」を求めて、「走る・曲がる・止まる」と言った、バイクの基本性能を徹底的に磨き上げました。
フレームとフォークは香川県の自社工場で生産される「Made in 讃岐」の製品で、オーダーを頂いてから生産する、完全受注生産でご用意いたします。
3種類のフレームサイズ(XS、MS、ML)、230色の中から選べるフレームカラー、フェンダー取り付け台座の有無、キャリア取り付け台座の有無等、お客様のご要望を細かく反映させた、貴方だけの1台をお届けいたします。
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引用元:https://www.tyrellbike.com/products/fcx/
「対話する楽しさを追求」とか「基本性能を徹底的に磨き上げました」とか、「貴方だけの1台をお届け」とか、これはもう自転車だけでなく乗り物好きとしてはすごく刺さるものがあります。その言葉の意味の一部を見せていただけます。
まずは、自転車に使われる材質から使っているクロモリチューブがどういうものか、実際のクロモリチューブを一例として手に取りながら説明いただけました。
1.クロモリチューブの選別
クロモリチューブは一見すると真っ直ぐに見えても、実は僅かに歪み(曲がり)があります。程度の差はあれど製造工程上どうしても起こりえるものです。


例えば何も考えず歪んだクロモリチューブを組み合わせたとしたら、自転車として出来上がった際に、前輪と後輪が一直線上に無いどころか数mm単位でズレている自転車になっているかもしれません。
人間は器用なもので、色んな方向へ少しずつ歪んだ自転車だったとしても無意識(あるいは意識的に)バランスを取ってしまい、ある程度は乗れてしまいます。そういった自転車は常に乗り手がバランスを取ろうとするために、余計な意識や力を使わざるを得なく、気持ちの良い自転車とは言えません。
"FCX"はまず、歪みが1+1=2ではなく1-1=0に近づけられるよう適切にクロモリチューブを選別していくことから始まります。
クロモリチューブは一見すると真っ直ぐに見えても、実は僅かに歪み(曲がり)があります。程度の差はあれど製造工程上どうしても起こりえるものです。


今回の工場見学では水平のテーブルにクロモリチューブを置いて隙間を見せていただきましたが、実際はこんな風に測ってクロモリチューブの組み合わせを考えられているそうです。
例えば何も考えず歪んだクロモリチューブを組み合わせたとしたら、自転車として出来上がった際に、前輪と後輪が一直線上に無いどころか数mm単位でズレている自転車になっているかもしれません。
人間は器用なもので、色んな方向へ少しずつ歪んだ自転車だったとしても無意識(あるいは意識的に)バランスを取ってしまい、ある程度は乗れてしまいます。そういった自転車は常に乗り手がバランスを取ろうとするために、余計な意識や力を使わざるを得なく、気持ちの良い自転車とは言えません。
"FCX"はまず、歪みが1+1=2ではなく1-1=0に近づけられるよう適切にクロモリチューブを選別していくことから始まります。
2.加工と仮置き
選別を終えたクロモリチューブの溶接作業ができるように、各チューブに沿うように切断や穴空け加工をしていきます。金属を金属の刃で切って加工していくわけなので、刃の摩耗はどうしても起こります。Tyrellは1本1本を手作業で、作業者の感覚で切れ具合を感じ取りながら、可能な限りここでも歪みが出ないよう切断加工されます。
切断加工を終えた各チューブは作業台に仮置きをして1/1の図面に合わせて寸法のチェックが行われます。

選別を終えたクロモリチューブの溶接作業ができるように、各チューブに沿うように切断や穴空け加工をしていきます。金属を金属の刃で切って加工していくわけなので、刃の摩耗はどうしても起こります。Tyrellは1本1本を手作業で、作業者の感覚で切れ具合を感じ取りながら、可能な限りここでも歪みが出ないよう切断加工されます。
切断加工を終えた各チューブは作業台に仮置きをして1/1の図面に合わせて寸法のチェックが行われます。

次に、実際の溶接をサンプルのクロモリチューブを使って見せていただきました。
溶接時の強い光を直接見てしまうと目がやられてしまうので、黒いフィルム越しに見学しました。
溶接時の強い光を直接見てしまうと目がやられてしまうので、黒いフィルム越しに見学しました。
3.溶接
クロモリチューブに限らず金属を溶接すると、熱が加わることで膨張し、そこから冷えることで収縮するために溶接歪みが起こります。歪みが起こった箇所はある程度の時間をかけて少しずつ歪みが起こる前の状態へ戻ろうとします。この戻りは溶接歪みが起こった際のおよそ半分程度だそうです。

必要な強度を生むための溶接方法を接合箇所で変え、歪みの戻りまで計算に入れて手作業で、何度も専用の治具に嵌めて溶接後の精度をチェックしていきます。

そして最終的に「自転車フレームとしての形になったとき」ではなく、「ユーザーが乗って歪みが戻ったとき」にTyrellが求める精度になっているように溶接作業されます。
クロモリチューブに限らず金属を溶接すると、熱が加わることで膨張し、そこから冷えることで収縮するために溶接歪みが起こります。歪みが起こった箇所はある程度の時間をかけて少しずつ歪みが起こる前の状態へ戻ろうとします。この戻りは溶接歪みが起こった際のおよそ半分程度だそうです。

必要な強度を生むための溶接方法を接合箇所で変え、歪みの戻りまで計算に入れて手作業で、何度も専用の治具に嵌めて溶接後の精度をチェックしていきます。

そして最終的に「自転車フレームとしての形になったとき」ではなく、「ユーザーが乗って歪みが戻ったとき」にTyrellが求める精度になっているように溶接作業されます。
この後の塗装はカドワキコーティングさんへ依頼する流れとなります。
流れ作業で大量生産している工場ですと、手をかける人がその時々で変わったりその分コストが多大になったりと、なかなかここまで拘って作り上げられません。ここまでできるのは、1本1本手作りをしているフレームビルダーさんならではのもので、実際に乗って見ると「おっ!」と思わせてくれる独特のフィーリングがあります。
流れ作業で大量生産している工場ですと、手をかける人がその時々で変わったりその分コストが多大になったりと、なかなかここまで拘って作り上げられません。ここまでできるのは、1本1本手作りをしているフレームビルダーさんならではのもので、実際に乗って見ると「おっ!」と思わせてくれる独特のフィーリングがあります。
今後も様々なイベントにTyrellブースを出展し、今回の"FCX"含め、各モデルを試乗できる機会を設ける予定なので、イベントがお近くで開催された際には是非乗って体感したり、弊社スタッフの話を聞いたりしてみてください!
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