We Are Belgium

RIDLEYは自転車競技を国技とするベルギーで誕生しました。自国の国技に誇りをもち、最良最適な製品を生み出すために一切の妥協は許されません。
中世ヨーロッパの美しい街並みが現在も残るベルギーを象徴するのが、石畳(パヴェ)の路面でしょう。自転車のテストフィールドとして最適でありながら、同時に地獄とも形容されるパヴェを含む過酷な環境のもとで開発しています。

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ベルギーはキング・オブ・クラシックと称されるロンド・ファン・フラーンデレンをはじめ、春のクラシックレースを象徴する石畳と悪路、さらに悪天候によって、世界でも有数の厳しいレース環境として知られています。また老若男女を問わずサイクリストが多く、その走行距離は他国と比較しても長い傾向があります。そのためバイクには石畳に耐えうる耐久性と剛性を備えながら、同時に高度な走行性能が求められます。
軽量であることはスポーツバイクにおいて重要なファクターですが、RIDLEYはそれ以上に優先すべきものがあると考えます。たとえ少し重量が増えたとしても、「耐久性」「剛性」「走行性能」のバランスを優先させることがRIDLEYバイクの開発コンセプトです。
RIDLEYの品質基準は、他のブランドと一線を画しているのです。

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情熱の幕開け

情熱の幕開け
情熱の幕開け

創業者ヨーキム・アーツは、生活手段のみならずスポーツとして自転車が盛んなベルギー・アントワープ州にある小さな町、バレンで育ちました。サイクリング文化の根付いたフランダース地方に住んでいる多くの子どもたちと同じように、ヨーキムも次世代のエディ・メルクスになることを目指していました。
有望なユースライダーとしてレースをしていた兄、ステファンの影響を受けて14歳の時にレースデビュー。その後、兄のために自宅ガレージで自転車の塗装をはじめたことをきっかけに優れた技術が認められ、数多くの塗装を請け負うこととなりました。
1990年、ヨーキムが19歳になるころ、ロードレース界にはアルミフレームが導入されはじめていました。それまでの主流であったクロモリフレームに比べて、軽さや剛性の自由度が高いアルミフレームが次世代のロードバイクの主流になると確信したヨーキムは、自国選手に活躍して欲しいという情熱を胸に、レーサーとしてではなく、フレーム製作という新しい道を志します。そして、ブリュッセル北東部の街、リンブルフ州・テッセンデルロの地にRACE PRODUCTION NVを設立しました。
もちろん、ヨーキムの夢は自分のブランドを持つことでした。しかし、堅実な彼はすぐにオリジナルブランドを立ち上げるのではなく、まずは会社を大きくして、下地を固める必要があると感じていたのです。ベルギー国内の自転車店向けにオリジナルフレームの製造および塗装をスタートさせ、1994年にベルギーに本社を置くBIORACERのフレーム塗装や組立ての下請けをはじめました。
自宅ガレージからはじまったビジネスは、週に700~800本の自転車を塗装するベネルクス最大の自転車塗装の下請け業者となり、後にベルギー屈指のトップブランドへと成長していきます。

夢への一歩

夢への一歩

バイクへの情熱はさらに高まり、塗装や組立の下請けを経て十分な手ごたえを感じたヨーキムは、1997年に自分の理想とする自転車を作るためRIDLEYブランドを立ち上げ、夢への一歩を踏み出しました。
その理想とは、「耐久性」「剛性」「走行性能」のバランスを優先し、独自の個性を反映させたバイクを製作することでした。
2002年には事業拡大を目指し会社組織を再編成。ベルギー本社を2,500m²から5,000m²まで大きくし、世界各国に優れたバイクを届けました。
そして2003年、ついにRIDLEY不朽の名作となるダイヤモンドシェイプチュービングを採用した「Damocles」を発表したのです。
その後、2008年にモルドバ共和国に第二の生産拠点を設立。2010年には本社を12,000m²あるリンブルフ州・パール・べリンヘンに移転。2011年、RIDLEYの研究開発と革新的な技術、ベルギー屈指の自転車メーカーを育てた功績が認められ、ヨーキムは地元リンブルフ州の若手実業家のマン・オブ・ザ・イヤーを受賞しました。

夢への一歩
夢への一歩

プロチームとのパートナーシップ

プロチームとのパートナーシップ
プロチームとのパートナーシップ

トッププロ選手とのパートナーシップは、RIDLEYの製品開発にとって重要なファクターです。
バイクを供給するだけでなく、パートナーと開発哲学を追求するため選手やチームメカニックと親密な関係を築き、サポートや実戦を通して自転車に求められるフィードバックを受け、製品開発に反映させています。選手は過酷な条件下で数え切れないほどの時間をトレーニングやレースに費やしているため、理想的なテストの機会を得ることができます。
ブランド立ち上げ当初からアマチュアチームにも積極的にサポートを行ってきました。2001年、U23ベルギーナショナル選手権で優勝したトム・ボーネンもRIDLEYを愛用していました。ロードレースに先駆けて2002年からシクロクロスへのサポートを行い、RIDLEYがサポートした最初のプロ選手がトム・ファンノッペンでした。彼は2002年にベルギー・ゾルダーで開催されたシクロクロス世界選手権で銀メダルを獲得しています。
そして2005年、ついにロードレースのトッププロチームへのバイク供給を開始します。そのチームこそがベルギーの強豪「ダヴィタモン・ロット」です。
2009年からはロシアの超大型新チームと話題になったカチューシャ、2011年はオランダのヴァカンソレイユ・DCMにバイクを供給、2012年から再びロットチームとパートナーシップを結び、母国のチームへと戻ってきました。ロットチームとのパートナーシップにより数々のタイトルを獲得しただけではなく、チームからのフィードバックを受け、バイクを大幅に改良することができました。
2025年からノルウェーのウノエックス・モビリティと10年間という過去例の無い超大型のパートナーシップを発表。1年ぶりに世界最高峰のレースにカムバックを果たします。

歴代ロードサポートチーム

2005-2006年
ダヴィタモン・ロット
2007年
プレディクトール・ロット
2008年
サイレンス・ロット
2009-2010年
カチューシャ
2011年
ヴァカンソレイユ・DCM
2012-2014年
ロット・ベリソル
2015-2022年
ロット・スーダル
2023年
ロット・デスティニー
2025年
ウノエックス・モビリティ

歴代シクロクロスサポートチーム

2004-2008年
フィデア
2009-2016年
テレネット・フィデア
2007-2009年
サンウェブ・プロジョブ
2010-2012年
サンウェブ・リボール
2013-2015年
サンウェブ・ナポレオンゲームス
2016-2017年
マーラックス・ナポレオンゲームス
2018年
マーラックス・ビンゴール
2019-2025年
パウエルス サウゼン・ビンゴール
プロチームとのパートナーシップ
プロチームとのパートナーシップ

革新的なテクノロジー

RIDLEYは創業以来、革新的な製品開発に取り組み、最先端のテクノロジーを先駆けて導入してきました。

2003

ヨーキムの夢が詰まったRIDLEYの名作「Damocles」を発表。五角形に加工されたダイヤモンドシェイプチュービングや、上下異径のヘッドチューブを採用するなど、それまでの常識にとらわれないデザインは大きなインパクトを与えました。現在では各社が標準採用している、上下異径のテーパーヘッドチューブや、角断面チューブの優位性にいち早く着目し採り入れたのはRIDLEYといっても過言ではありません。

2003

2006

軽量化と剛性の最適化を図るため、シートポストをフレームと一体化させたインテグラルシートポスト(ISP)を採用。現在でも各社で採用されている、カーボンの性能を最大限に活かす、新しいフレームの形状を先駆けて採り入れました。

2006

2009

オーバルコンセプト社との共同開発により、フロントフォークとシートステーに大胆なスリットを配置したF-Split Forkテクノロジーを発表。ホイールの回転時に生み出される最も大きな乱気流を抑制することに成功しました。また、もうひとつのテクノロジーF-Surfaceは、表面を微粒子状に加工した細い凸凹テープをヘッドチューブ、シートチューブ、ダウンチューブに貼ることで、ディンプル効果と同じく乱気流を整流する効果を発揮し、空気抵抗を低減させました。

2009

2013

空気流体力学に焦点を当てて設計し、乗り心地を犠牲にしないことに重点を置き、理想を具現化したのがエアロプロジェクトFAST(FutureAeroSpeedTechnology・特許取得済み)コンセプト。これによって最先端のエアロダイナミクステクノロジーを完成させました。フレームとフロントフォークに一体成型されたVブレーキを搭載したF-Brake。これはフレームとブレーキを完全に一体化させることで、空気抵抗を低減させるデザインの先駆けとなりました。

2013

2015

2009年に発表したF-Surfaceをさらに発展させ、新技術を投入したのがF-Surface Plus。チューブ表面に小さな溝を設けて気流の乱れを抑制することで、空気抵抗を低減させました。F-Tubingは空気の流れを整え空気抵抗を大幅に最小化するカムテール形状を採用。正面からの気流だけでなく、あらゆる角度からの気流に対しても優れたエアロダイナミクス効果を発揮します。

2015

Experience Center
バイクバレー Experience Center バイクバレー

Experience Center バイクバレー

2013年、5つの企業が提携し、共同開発を行う目的でバイクバレーと呼ばれる団体が創立されました。

創立当時のメンバーはRIDLEYに加え、ヘルメットメーカーのLAZER、ウエアメーカーのBIORACER、自動車産業知識センターのフランダース・ドライブ、空気力学スペシャリス トのフォックスデールでした。

2016年には、バイクバレーの拠点になる施設がRIDLEY本社の敷地内に完成。2020年にRIDLEYはバイクバレーを買収し、自社所有の風洞実験施設を手に入れました。

2400m²の建物には空気流体力学を研究開発できる、全長50m、最大出力270hpの4つのファンを備え、風速50m/s (180km/h) を作り出せる大型ウィンドトンネルを併設。風洞実験や流体解析がいつでも行えるようになりました。

同時に5人までしか中に立ち入ることができない精密な風洞実験施設は、4つの大型ファンで空気を後ろへ吸い出すようにして気流を発生させます。自転車専用に設計されているため、計測できる数値の範囲はとても細かく、正面のみならず横風による影響を想定したテストを行うことが可能です。

Experience Center バイクバレー
Experience Center バイクバレー
Experience Center バイクバレー
Experience Center バイクバレー

バイクバレーには風洞実験や流体解析のみならず、ポジションと快適性を科学的に分析しパフォーマンスを最適化するバイクラボや、温度や湿度などのさまざまな気象条件を再現してアスリートの体内温度と皮膚温度を測定できる人口気候室、健康チェックができるヘルスルームも備えています。

レース開催国の環境に体を慣らすため、ベルギーナショナルチームやトッププロチームもこれらの施設を利用しています。

Experience Center バイクバレー
Experience Center バイクバレー

また、バイクバレーの施設は2019年4月16日にヴィクトール・カンペナールツが新記録を樹立したアワーレコードに挑戦するまでの間、幾度も訪れポジションチェックのために時間を費やした場所でもあります。

Experience Center バイクバレー
Experience Center バイクバレー

自転車業界のみならず、他業界の企業もこの施設を利用し研究しており、異業種が交流し技術やアイデアを共有しています。
バイクブランドがひしめくヨーロッパにおいて、RIDLEYは比較的新しいブランドでありながらも柔軟で独創的な発想と先見性、他ブランドにない最先端の技術をもっています。トッププロチームへのサポート実績は長く、それが短期間のうちにトップブランドへと成長する原動力になりました。
BUILT FOR GLORY(栄光のためにつくる)をモットーに、これからも時代の最先端を走るバイクを提供するというRIDLEYの使命は変わりません。
RIDLEYは全てのサイクリストが個々に栄光の瞬間を持つべきと考えています。

TESTED ON PAVÉ

TESTED ON PAVÉ
TESTED ON PAVÉ

「モニュメント」と呼ばれる世界五大ワンデークラシック (1日のレース) のなかで、ひと際大きな存在感を見せるのが「クラシックの王様」と称されるロンド・ファン・フラーンデレン。1913年に初開催され、ベルギー・フランダース (フランドル) 地方最大のロードレースであり、そのステータスは「世界一」です。ベルギー国内でも特に自転車競技熱の高いフランダース地方で開催されるだけに、沿道には熱狂的なファンが詰めかけます。

フランダース地方の象徴であるライオン (獅子) 。1302年、フランス軍の圧政に対しフランダース市民が反乱の末に勝利を収めた戦いは、戦場にフランス騎士の象徴とされた金の拍車が多く残されたことから、「金拍車の戦い」と呼ばれました。この戦いで兵士たちが獅子のように勇敢であったことから紋章になっています。ベルギーではフランダースの独立を守った戦いとして記憶されており、フランダース人にとって特別の意味があり、獅子の旗はナショナリズムとなっています。

TESTED ON PAVÉ

RIDLEYのフレームに貼られた「TESTED ON PAVÉ」のステッカーは、フランダース地方の石畳(パヴェ)で厳しい走行テストを経て開発されたことを示しています。

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