高コスパのロードタイヤ「GRAND PRIX TR」実走インプレッション

昨今は自転車に限らず様々な場面で性能と価格のバランス、いわゆるコスパを重視する方が増えてきました。そんな中、コンチネンタルから登場した注目のミドルグレードタイヤ「GRAND PRIX TR(以下グランプリTR」を試してみました。

このグランプリTRは、ロードタイヤの定番とも言える「GRAND PRIX 5000(以下GP5000)」シリーズの技術を受け継ぎながら、価格を抑えたモデル。果たしてその実力は?


ブラックチリコンパウンド採用で性能は上位譲り

グランプリTRには、コンチネンタルのハイエンドモデルにのみ使われている「ブラックチリコンパウンド」が採用されています。グリップ力、転がり抵抗、耐摩耗性のバランスに優れたこのコンパウンドのおかげで、ミドルグレードながら走行性能はかなり高い印象です。


ケーシング構造の違いとパンク耐性

GP5000シリーズとの大きな違いはケーシング構造。グランプリTR4層構造で剛性を高め、パンクベルトを省いた設計になっています。

「パンクベルトなし」と聞くと不安になるかもしれませんが、チューブレスレディ構造とシーラントの併用により、小さなパンクは自動的に塞がれます。また、厚めのトレッドゴムと4層ケーシングにより、異物が貫通しにくくなっているのも安心材料です。

その分、重量はGP5000 STRより重く、耐久性重視のGP5000 ASTRと同程度。軽さよりも安心感と耐久性を求める方には向いているでしょう。


レビュー:剛性感と安定感が光る

使用環境

タイヤ:グランプリTR 700×28C

ホイール:デュラエースR9270 C36

筆者体重:67kg

空気圧:4.0-4.5bar

筆者はGP5000シリーズをすべて使用した経験がありますが、今回は満を持してグランプリTRを導入。重量は700×28C341gとカタログ値通りで、手に持った感じも肉厚。

ホイールはDURA ACE R9270 C36(内幅21mm)を使用。素手での装着もスムーズで、フロアポンプでビードも問題なく上がりました。シーラントなしでも空気漏れはほぼなく、スタンズの標準シーラントを30ml入れて一晩寝かせれば完成です。

 走り出しはGP5000 S TRよりやや重く感じますが、気になるほどではありません。タイヤサイドが肉厚な分、荷重に対する剛性感が高く、低圧でも腰砕けにならないのは好印象。グリップ力と転がり抵抗は、ブラックチリコンパウンドの恩恵で非常に優秀。ミドルグレードとは思えないほどの性能で、日常使いからロングライドまで幅広く対応できそうです。

 

価格以上の価値がある一本

GP5000シリーズにはそれぞれ特徴があります:

  • GP5000 STR:オールラウンド
  • GP5000 TT TR:レース向け
  • GP5000 ASTR:耐久性重視

それらと比較して、グランプリTRは「価格に対する性能の高さ」いわゆるコストパーフォーマンスの高さが際立っています。

 何でも好きなタイヤを選んでいいよ!と言われれば用途に応じてGP5000シリーズを選びますが、そうでなければこの金額に対して、いい意味で見合わない性能を持っているグランプリTRは、高性能を求めつつもコストも抑えたい方には非常に魅力的な選択肢と言えるでしょう。


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