RIDLEY Kanzo A を GRX RX820 シリーズでフルカスタムしてみたお話。
時を遡る事10年ほど前、NINERからグラベルロードの先駆けともいえるRLT 9シリーズが発売されて以来、グラベルバイクの楽しさ、懐の深さに魅了されてグラベルライドを楽しんでいます。今回は、そんなグラベル好きのスタッフがRIDLEYのエントリーグラベルロード “Kanzo A” を購入し、フルカスタムしてSDA王滝に参加しようとしたお話をまとめてみました。まずカスタムべースのフレームはRIDLEYが誇るグラベル3兄弟の末っ子、“Kanzo A”です。RIDLEYのグラベルロードには、レース系の“Kanzo Fast”、アドベンチャー向けの“Kanzo Adventure”、そしてエントリー向けの“Kanzo A”と、用途に合わせて3つのモデルが用意されています。今回使用するのは弊社が取り扱いを始めた初年度のモデル/カラーですので、現行モデルとは少し仕様が異なりますが、基本的なフレームのスペックは同じです。
10年ほど前はまだグラベルライドに特化したコンポーネントはなく、ロードバイクやシクロクロス用のコンポーネントを利用して組み上げていました。現在ではSHIMANOからGRXというグラベルバイクコンポーネントが発売されており、12S化を果たした最新のRX820シリーズで組んでみることに。
そして今回個人的に楽しみだった、R7100シリーズの105で登場した11/36Tのスプロケットも用意。48/31Tのクランクセットと組み合わせることで、最小ギア比≒0.86を実現できます。これまでフロントシングル×リアの大きなスプロケットでしか手に入れられなかったワイドなギア比を、フロントダブル仕様でも選択できるようになりました。
ということで、さっそく組んでみました。
(画像のフレーム/フォークは旧モデルです。現行モデルではフォークはコラムまでフルカーボン、フォーク側面には3ボルト仕様のアイレットを備えています。)
前述の通りフロント48/31T×リア11/36Tにより、これまでよりワイドなギア比を実現。フロントシングル仕様の方がより軽いギア比(フロント40T×リア51T≒0.78)であることは否めませんが、前作RX810シリーズのフロントシングル仕様(40T×リア46T≒0.87)と同等のギア比となり、不整地での厳しい登坂でもしっかり対応可能です。フレアハンドルバーに最適化され、グラベル専用に設計されたブレーキレバーとブラケットの形状は手を自然に添え易く、そしてブレーキレバー表面の滑り止めコーティングにより、荒れた路面の下りでも確実なグリップとハンドリング性能をサポート。あらゆる状況下でも安心してバイクをコントロールできます。
そしてSDA王滝に向けてさらに追加カスタム。
ホイールは以前ご紹介したStan's CREST MK4 と ONYX Racing Products ハブ のオリジナルホイールに。どこでもトルクを掛けられるスプラグクラッチのONYXハブは、バランスを崩しやすいグラベルでの登坂で効果絶大です。そして何より転がりも軽い!タイヤはPanaracerの新型グラベルキングのラインナップの中でも、耐パンク性能を強化した“X1”をチョイスし、チューブレス化して装着。仮想王滝で走り行った長いグラベルの下りでも、安定のノートラブルでグリップも良好でした。
サドルはグラベルライドでの人気定番サドルになりつつあるSMP VTシリーズの中からVT20C、そして個人的お気に入りのCHROME DOUBLETRACK FEED BAG は外せません。
これらのカスタムを行い、思いきってグラベルバイクの部で数年振りにSDA王滝にエントリーしていましたが、今年は事前の雨予報で荒天が予想されたため、残念ながら中止となりました。またタイミングが合えば、ぜひ参加したいと思っています。
RIDLEY Kanzo A はSHIMANO GRX 400シリーズを装備しており、(抵抗が無ければチューブレス化をお勧めしますが、)完成車の販売状態そのままでもすぐにフィールドへ走り出せるスペックを備えています。さらに、先日価格改定を行い非常に魅力的な価格となりました。
夏の暑さも和らぎ、何をするにも気持ちの良い季節がやってきます。グラベルバイクに興味のある方、これからイベントに参加してみたい方は、ぜひご検討くださいね!スポーツの秋、サイクリングの秋に、一緒に走り出しましょう♪
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RIDLEY(リドレー)|ミズタニ自転車株式会社 (mizutanibike.co.jp)
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